平成29年7月31日、文部科学大臣によって、養父市大屋町大杉の約5.8ヘクタールが、

国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

◇保存地区の名称

 

養父市大屋町大杉伝統的建造物群保存地区

所在地   養父市大屋町大杉字大杉ほか

種 別   山村・養蚕集落

面 積   約5.8ヘクタール

◇選定理由

 

但馬地域山間部の厳しい自然環境の中で

養蚕を発展させるために成立した木造三階建の

特色ある農家主屋が、谷川の水を生かした集落

の構成を留めながら、

社寺建築、石垣、水路等と共に地方色豊かな

歴史的風致をよく伝え「わが国にとって価値が高い」と評価されました。


◇概要

重要伝統的建造物群保存地区としては全国で115地区目になります。兵庫県内では、神戸市北野町山本通、篠山市篠山、豊岡市出石、篠山市福住に続いて5地区目です。

 また、「山村・養蚕集落」という種別では全国で4地区目、西日本地域では初めてになります。養父市の集落を代表する大杉地区の集落が、日本を代表する養蚕集落として評価をされたものです。

 養父市大屋町大杉地区には、三階建の養蚕住宅のある養父市を代表する素晴らしい農村景観があります。養蚕住宅を中心とした土蔵や納屋などの伝統的建造物群と谷川にそって営まれた集落環境が地域的特色をよく示しています。

 

 大杉地区には、27棟の母屋が存在します。このうち江戸末期が3棟、明治期4棟、大正期5棟、昭和前期14棟と平成に新築された1棟があります。この平成の1棟を除き、すべて築50年以上経過した民家であり旧栃尾医院(現在の木彫展示館)以外はすべて養蚕農家でした。

このうち12棟が三階建として残っていますが、その中の10棟は明治末期から大正末期にかけて二階建の茅葺(又は杉皮葺)家屋から三階建に増築されたものです。(2棟は最初から三階建で建築)

 

尚、二階建が13棟、平屋建が2棟ありますが、これは旧夏目鉱山住宅を移築した貴重な遺産です。

所在地

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